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逐年健診のメリット

受診者の皆様が健康診断を受けるにあたって、
 自分の体が現在、健康状態をどの程度維持できているのか?
 癌などの大きな病気に侵されていないか?
など知る手段としてどの程度有効なのか?という疑問を感じることがあると思います。
そこで、定期的に同じ機関で健康診断を受けるメリットには次のようなことが挙げられます。

  • 1・毎年同じ機関で受診すると前回と比べて小さな変化を捉えることができ、病気を早期発見できる。
  • 2・検査データの推移から、予測を立て病気の予防に繋ぐことができる。
  • 3・無駄な検査を省いて、治療に繋ぐことができる。
  • 4・早期発見、早期治療により高いQOL(生活の質)を維持する事ができる。

今回は、胃がん検診を例にその裏付となる、参考論文を紹介したいと思います。
掲載論文「東京都予防医学協会年報 2009年版 第38号」はこちらをクリックしてください。
逐年検診が有用であるとする、論文の要約を以下に示します。

「胃がん検診総受診者数は、前年と比較して10,399人、23.0%と大幅に増加した。発見胃がんは13人(14病変)、早期がん率は69.2%(13人中9人)であった。逐年群の早期がん率87.5%(7例)、初回群の早期がん率は40.0%(2例)と逐年群の早期がん率が明らかに高く、繰り返し受けることが重要である。より早期で発見されることで、入院期間は短く、その後のQOLを高く保つことができる。今後もより早い段階で、発見されるように胃がん検診精度を維持したいと思っている。」
とあるように、逐年検診を受けると早期がんの発見率が高く、その重要性が分かると思います。
高いQOLとは、粘膜下層までにとどまる、早期の胃がんで5年生存率はがほぼ100%で予後良いことを意味します。
高い胃がん検診精度を維持するには。
「胃がん検診の精度を維持・向上するためには、正確に病変が描出・診断されているかを管理する、画像・読影精度管理システムと、検診結果報告は正確であったか、受診勧奨は的確であったかなどの、施設としての全体のシステムが円滑に働き、機能しているかを、常に分析していくことが重要」
「症例検討会では、X線ならびに内視鏡写真の読み方、組織学的な所見との対比などについて検討している。  これらを学ぶことによってX線写真の問題点や改良すべき点を明確にでき、正確な画像を撮影するための指標が明らかになる。」
現在、健康診断を受けるにあたって、高い精度で健診を実施するためのシステムを構築できている機関が少ないと言う現状があります。
それは、逐年検査データを比較できるシステムの構築には人材も含め費用がかかるためです。
また、早期がん率が100%にならない理由として精検受診率が10%台と低いことが挙げられます。
当法人では所内検診、一部の出張検診においてデジタル化を進め、逐年データを比較しながら検査を行えるシステムを構築しています。これにより、検査を行うにあっては前回所見を加味して検査を行うことができます。
医師の診断時には、過去画像、検査数値を現在と比較することにより、現在の状態から予測を立て精度の高い診断を行い、病気の早期発見、早期治療につなげています。 検査する技師は精度管理の一環として、毎年症例検討会を集中的に行い、認定技師の育成を行っています。
受診者の皆様には毎年の健康診断ですが、逐年検診を受ける重要性がお分かり頂ければ幸いです。

掲載論文 : 東京都予防医学協会年報 2009年版 第38号
参考文献 : 東京都予防医学協会年報 2006年版 第35号


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